先日、次のようなことがあった。
ある朝、8時頃だったろうか。
開店前、店頭の掃除をしている時に、ご年配の女性に声をかけられた。
とても困惑された様子だった。
「○○へ行きたいんですが、地図を失くしてしまいましてん…」
申し訳ないが、彼女が行きたい場所が、私にはわからなかった。
数分間、やり取りをした結果、多分この辺りだろうということだけは、告げることができた。
お役に立てず、申し訳なく思ったが、その女性は別れ際に、自分の両手で私の両手を握り、満面の笑顔で「本当にありがとうね!」と言ってくださった。
朝から、嬉しい出来事だった。
きっと、この女性は、とても温かく、優しい人柄を備えておられるのだろう。
一方で、私も、特に初対面の相手には、整体的接触を心がげている。
相手が、心を開いてくれやすくなるからだ。
その結果、通常よりもうんと早く、信頼関係を築くことができたりもする。
実は、施術などをして、健康回復や維持に役立てるのは、整体の一部の機能に過ぎない。
日常生活、特に心を通わせ、善き人間関係を育み、紡いでいくことにこそ、整体を生かしていただきたいと強く願う次第である。
そのために、具体的に何をすればよいのか。
整体塾の心整体法セミナーでは、それをお伝えしている。