先週の日曜日、京都で開催された「家庭菜園一日講座」に参加して参りました。
参加者は、なんと200名を超えたそうです。
それだけ、自然栽培や家庭菜園に興味をもつ人が増えているということだと思います。
主催者やスタッフのみなさんのご尽力には、頭が下がるばかりです。
たいへんありがとうございました。
岡本よりたかさんが、主講師をつとめられました。
よりたかさんとは昨年、Facebookを通じてお知り合いになりました。
今年になって、よりたかさんの勉強会を主催させていただく等、親交を深めております。
3月からは、ほぼ毎月のようにお目にかかっています。
よりたかさんのお話は、深く共感することばかりです。
Facebookに投稿される記事も、100回くらい「いいね!」を押したくなります。
農業と整体、仕事の分野は違えど、よりたかさんも私も、人生半ばで自然と真剣に向き合う仕事を選び、身を転じました。
残る人生をかけて、覚悟を決めて仕事に取り組んでいる点で、相通じるものがあるのでしょう。
何よりも自然を愛し、畏れ、敬う気持ち。
理不尽で、狂った世の中に対する行き場のない大きな怒り。
愚弄、搾取され続ける多くの人たちに対する、哀れみと呆れの気持ち。
残る余生を考えた時の、焦りと不安。
時々襲ってくる何もかも投げ出したくなる虚無感。
それでも希望をもって前に進みたいという、わきあがる強い衝動と情熱。
さまざまな気持ちが交錯する中で、日々を精一杯生きる。
最善を尽くしつつ、反省を繰り返す。
私はそんな毎日を過ごしてるのですが、きっとよりたかさんも同様ではないかと思っています。
日常の会話の中で、ふとそんなことを感じるのです。
今回のセミナーの冒頭のスライドショーの1枚。
自然栽培をするにあたり欠かせないことが、五箇条にまとまっていました。
心に響き、たいへん共感しました。
– リセットする
– 成功ラインを変える
– 他人の作物を羨ましいと思わない
– 本を読む前に考える
– 人に訊く前に観察する
答えは、本に書いてあるのではない。
他人が知っているのでもない。
観察し、考え、気付き、トライアルとエラーを繰り返す。
その中で、智恵を得る。
真の答えは、自然の中、自分の中にこそある。
それに気付いた時、自然栽培の醍醐味を味わい、神髄に近付くことができるのでしょう。
整体も、まったく同じです。
上記五箇条中の「作物」を「健康」を置き換えれば、そのまま整体の教訓として使えます。
そして、一人ひとりがこの五箇条を心に置いて実践を重ねれば、やがて洗脳から目覚め、隷属と搾取の固い鎖も解かれていくのでしょう。
そこに大きな希望があると思います。
どんな状況に陥ろうと、希望を捨てず、諦めない。
それが、とても大切です。
私ごときがこのように申し上げるのは、まことに僭越、かつ勝手でありますが、よりたかさんは、同じ地平を見つめて歩む同志だと思っています。
よりたかさんの想いが、一人でも多くの人に伝わり、実践と行動につながることを心から願う次第です。