戦争、テロ、放射能、自然災害、経済格差、自然破壊、環境汚染、金融破綻、高齢化…
現代社会には、人類の存亡を脅かしかねない深刻な問題がさまざま露呈しています。
このままでは未来はない、そんな絶望的見解もあります。
しかし、それがいかなる問題であれ、根本はシンプルだと思います。
諸問題の根幹にあるのは、人間関係が希薄になり、分断や対立を助長する傾向が強まっているからではないか、と考えております。
そして、さらにその根幹にあるのは、一人ひとりの人間的成長阻害に他ならない。
私は、そのように考えています。
現代社会は、一昔前に比較すると、あらゆることが飛躍的に便利、かつ快適になりました。
とても喜ばしいことではありますが、その反面、危惧すべきことがあります。
その最たるものは、人間が劣化することです。
自分の頭で考えたり、探究したり、面倒なことをこなす必要が激減しているからです。
つまり、知らず知らずのうちに、私たち成長の機会が奪われているのです。
人間、生きていると、様々な苦難や障壁に遭遇します。
心身の痛みや苦しみ、深刻な病気、不快な症状は、その代表的なものの一つです。
誰もが、一刻も早く逃れたいと考えます。
多くの場合、医療機関を訪ね、薬を処方してもらい、何とかしようとします。
もちろん、医療の介入が必要なこともありますので、それ自体が悪いとは思いません。
しかし、私たちが受診する一般的な医療は、全て対症療法です。
それを知らずに、対症療法を積み重ねて、症状や病状を複雑化、悪化させている人が本当に多いことを、私は整体の現場で痛感しております。
痛み、苦しみ、病気、症状…
これらは、命の訴えだと私は考えています。
私たちは、訴えを機に、自らと対話し、何かに気付き、学ぶ必要があるのです。
そして、人は、その経験を通して成長していくのだと思います。
その過程に寄り添い、成長を支えること。
それが、今、現代社会における、最も必要な整体の役割だと私は考えています。
さらにもう一つ、「触れ合う」こと。
それは、心の通う、あたたかな人間関係を育む、とても大切な営みです。
渇き、冷たくてなってしまった現代社会における人間関係に、潤いと温もりを取り戻すために、真心のこもったやさしい触れ合いの必要性を啓蒙し、普及させていくこと。
それも、整体が果たすべき大切な役割だと考えております。
治る、癒る…それは、結果として生じる現象です。
少なくとも私は、それ自体を目的とはしておりません。
触れ合うことにより、気付き、学び、人として成長していくこと。
それが、整体の目的だと考えております。
そして、それを通して、お互いを思いやる心の通う人間関係を広げ、調和に満ちた社会を築いていくこと。
それが、日本発祥の整体の真面目と考えています。
とても小さな取り組みであり、時間のかかることだとは思います。
しかし、世界平和は、一人ひとりの心と行動から。
それは、困難な時代になればなるほど、私たちが心せねばならないことではないでしょうか。
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3ヶ月に1回、大阪と千葉で私たちの整体を伝える「場」を設けています。
参加は無料です。
次回は、1/26（土）に、千葉県船橋市で開催予定です。
私たちの整体にご関心のある方は、お気軽にお越しいただければと思います。
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