学校の「当たり前」をやめた。

ご縁のあった人たち

タイトルを見て「なに?」と疑問に思った方がほとんどでしょう。
これ、本のタイトルです。
著者は、名門、千代田区立麹町中学校長の工藤 勇一​さんです。

工藤先生は、教師一筋で生きてこられた方です。
学校とは「子どもが社会の中でよりよく生きていけるようにする」ために存在するという考えのもと、2013年の校長就任以来、様々な改革を行なっておられます。

一例をあげると、

・服装頭髪指導を行わない
・宿題を出さない
・中間・期末テストの全廃
・固定担任制の廃止

など、驚くような内容です。

その結果、多くの成果をあげておられる…
本当に、素晴らしいと感じます。

私は、教育の目的は「生きることは楽しい、素晴らしい」と感じさせることだと考えています。
特に、子どもたちの教育は「学ぶって楽しい、早く大人になりたい」と感じさせることが大切だと思います。

ところが、今の学校は逆のことばかりやっています。
日本の教育は、意図的に「扱いやすい人間を量産する」ことが目的にされているからです。
しかし、大半の教育者はそれに気付かず、疑問も持たず、命令されるがままに業務をこなしているだけです。
子どもが学校へ行きたくなくなる気持ちが、よくわかります。

現在、心身楽々堂には、子どもがたくさんやって来ます。
不登校の子どももいます。
学校へ行きたくない、勉強する意味がわからない。
そう主張する子も、少なからなずいます。
当たり前の自然な感性であり、むしろ不登校の子どもの方が健全ではないか、と私は感じます。

本の帯に印刷された、以下の一文。

「何も考えずに“当たり前”ばかりをやっている学校教育が、自分の頭で考えずに、何でも人のせいにする大人をつくる」

本当に、その通りだと思います。

工藤先生は1960年のお生まれです。
私と同い年です。
ご自身の経験、感性、良心、信念を大切にして、ご自身の仕事の中で、できる限りのことをする…
素晴らしい生き方であり、とても勇気をいただきました。

お近づきになりたいと考え、Facebookで工藤先生を見つけ、友だちリクエストとメッセージを送りました。
すぐに応答してくださいました。

私がメッセージに「日本人全体の“生きる力”が絶望的に弱まっていると感じています。時代の過渡期、今が踏ん張りどころと思います」と書いたところ、次のようにお返事をくださいました。

「私もそう思います。必ず本物の改革の風が吹くと信じてます」

感動しました。
こうやって、想いと志を分かち合える人と出会い、つながること。
それは、本当に嬉しいことです。

ぜひ、工藤先生のこの著書を読んでみてください。
教育とは何か。
子どもにとって本当に必要なことは何か。
考えてみてください。

そして誰かや何かを批判するのではなく、現在の自分の仕事の中で、できる限りのことをやってみてください。
小さくてもいいから、改革の第一歩を踏み出してください。
子どもに最も必要なのは、私たち大人が、自分らしく、自立して、自由に生きる姿を見せることだと私は思います。

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ご縁のあった人たち仕事について
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