一昨日、4名の整体塾門下生が、一年間の「整体起業講座」を修了いたしました。
いつも伝えることですが、修了は終わりではありません。
もしろ、始まりです。
一年前、それぞれ大きな覚悟をもって、整体塾に入門しました。
この一年、一所懸命に整体を学びました。
多くの知識を得て、考え、行動し、気付き、様々な経験を積んできました。
初体験のこと、初挑戦のことも、たくさんあったでしょう。
迷い、悩み、苦しむことも多々あったでしょう。
家族や周囲の人たち、共に学ぶ仲間に助けられ、支えられてきたでしょう。
それらすべてを通じて、培ったもの、育ててきたもの。
そのかけがえのなさを、今一度、じっくりかみしめて欲しいと願います。
そして、気づいて欲しいのです。
心の奥底にある「本当の自分」が目覚め始めていることに…
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私はよく、人をコップに例えます。
他者に分け与える(注ぐ)には、まずは自分が十分に満たされておらねばなりません。
では、どうやって満たすのか?
時には、他者に助けてもらう(注いでもらう)のも仕方ないでしょう。
でも、知って欲しいのです。
自分の中から、無限に湧き上がるものだということを。
では、何が?
一言で申せば、「愛」だと私は考えています。
愛とは、尊重と信頼です(言葉にするのは難しいですが、あえて定義をすると)。
無限に湧き上がる源泉は、本当の自分にあります。
なぜなら、本当の自分は「大いなる存在」とつながっているからです。
大いなる存在の本質は、愛だからです。
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人生とは、本当の愛を学ぶ旅。
私は、そう考えています。
現代社会は、愛が絶望的に枯渇していると感じます。
だから、人は愛に植えています。
しかし、社会に存在するのは、偽りの愛、歪んだ愛ばかり…
そんな気がしてなりません。
では、どうすれば愛が学べるのか。
私は、大きく二つあると考えています。
一つは、ひたすら自分に向き合うこと。
一つは、常に自然に触れること。
この二つを同時に行うのが、整体という営み。
私は、そのように考えております。
なぜなら、すべては自分の中にあり、身体は最も身近な自然だからです。
愛を学ぶ旅、私も道半ばです。
いや、入口付近をウロウロしているに過ぎません。
それでも諦めずに、求め続けること。
それが、何よりも大切だと考えています。
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「合氣とは愛なり。天地の心を以って我が心とし、万有愛護の大精神を以って自己の使命を完遂することこそ武の道であらねばならぬ。合氣とは自己に打ち克ち敵をして戦う心無からしむ、否、敵そのものを無くする絶対的自己完成の道なり、而して武技は天の理法を体に移し霊肉一体の至上境に至るの業であり、道程である」
合氣道開祖、植芝盛平先生の言葉とされています。
11年前、私は、合氣道修行の先に、整体の道を見つけました。
生活するための十分な糧を得ながら、絶対的自己完成の修行ができる…
亡き師匠から伝えられた、この素晴らしい道。
それを伝えたくて、整体塾を立ち上げ、本講座を運営しています。
そんな私の想いに共感、共鳴して集ってくれた4名の修了生たち。
この上なく稀有で、この上なく愛しい存在です。
奇跡のご縁をいただき、共に学ばせていただいたこと。
心より嬉しく、心より感謝いたします。
修了という新たな旅立ちを、心から祝福いたします。
願わくば同志として、助け合い、支え合いながら、学び合い、磨き合い続けたいと思います。
どうか末長く、よろしくお願いいたします。