fascia…
日本語では「筋膜」と訳されるが、誤解を招くことも多い。
それは、人体のいたるところに存在し、およそ20%前後を占めると想像される。
その働きや状態は、命の営みに多大なる影響を及ぼす…
従来は単に“結合組織”とされていたfasciaを、昨今、臓器の一つとしてみなす動きがあり、炎症や疾患の発生機序研究等に期待が寄せられているという。
fasciaに対する理解を深めることは、筋骨格系疾患のみならず、あらゆる疾患を紐解く大きな鍵となるであろう。
幸運にも、fasciaの研究と臨床における第一人者であるBruce Schonfeld氏から直接指導が受けられる、非常に貴重な機会に恵まれた。
昨年参加したの下肢、上肢のクラスに引き続き、今回は頭・頸・顎関節のクラスに参加。
実体験や実績に基づく圧倒的な知識やテクニックはもちろんのこと、セラピストやプラクティショナーとしていかにあるべきか。
そんなことさえ学べる、とても格調高いクラスであった。
大いに共感したことや、重要な気づきにつながったキーワードをあげると、
・常にdetective workを
・client centered therapyの徹底
・active work と passive workの違い
・danceを踊るように
・良好なcommunication
・2種類のクライアントグループ
などなど、即座に仕事に活かせるものばかり。
明日からのセッションやワークが、とても楽しいものになりそうだ。
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今回も、Rolfing Studio 380の宮尾 昌明さんと小鹿 有紀さんのご尽力のおかげで、Bruceの素晴らしい講義を享受することができました。
他では得られない、非常に貴重な学びをさせていただきました。
参加して本当によかったと感じます。
ご参加の皆さん含め、心から感謝をいたします。
ありがとうございました。
来年も、この筋膜インテグレーションのクラスを企画してくださると思います。
冒頭に記載した通り、今後、筋膜に対する理解を深め、扱いができるようになることは、たくさんの人のお役に立てることにつながると想像されます。
なので、健康や体に関する仕事をするすべての方に、このクラスをお勧めしたいと思います。
ご興味がある方は、ぜひ以下のウェブサイトをチェックしてください。
https://fascialintegration.com/
日本におけるクラスを楽しみにしてくれているというBruce。
彼の中庸で謙虚な姿勢からも、とても多くのことを学ばせていただいている。
ありがとうございます。
Bruceの講義は、とにかくわかりやすい。
高度な内容を、いかにわかりやすく伝えるか、そんなことも大きな学びとなった。
まずは骨格模型を使って、どこにどうアプローチをするか、説明をしてくれる。
もちろん、この後、実際の人間をモデルにしたデモンストレーションをしてより具体的な説明がなされる。
それにしても、とても不思議なのだが、Bruceが触れると、骨格模型が生きた人間のような躍動感を発する…
頭蓋から脊柱へのアプローチ。
たとえ相手が骨格模型であっても、Bruceは常に繊細かつ丁寧に対峙しているように見える。
Bruceは、臨機応変に、いろんなものを使ったり、いろんなたとえを引用して、説明をしてくれる。
これは、いかにして、物理的アプローチで脊柱の可動を向上させるかを、窓を使って説明してくれているところ。