日本は愛せない国になっていく

社会について

今朝、たまたまSNSで見つけた新聞の切り抜き。
2015年7月17日、朝日新聞東京版に掲載された「声」(=読者の投書)だそうだ。
執筆者は、22歳の大学院生とされている。

ここに書かれた苦悩は、現在、ますます深くなっていると想像する。
10〜30代の死因第一位が自殺なのは、それを象徴しているのではないか。
本当に、胸が締め付けられる思いがする。

記事のタイトルで、Googleで検索をかけてみた。
多数のページが出てきた。
肯定的な内容、否定的な内容、両極が存在する。
それは、分断された現代日本の状況をよく表現しているように感じる。

私は、肯定派である。
この大学院生の主張していることは、もっともだと思う。
彼?彼女?は、ちょうど私の息子たちと同世代。
彼らにこんなこと感じさせては、断じてならないと強く思う。

否定派のページも、いくつか読んでみた。
権力者の洗脳にまんまとハマっている「幼稚な大人」という印象を受けた。
今がどんな時代か、これからどうなるのか。
圧倒的な想像力不足だろう。

さて、今日は参議院選挙当日。
私たちは、希望に向けた第一歩を踏み出すのか。
それとも、破滅へと向かうのか。
大きな岐路に立っていることは間違いない。

こんな時代に、私たち大人はいかに生きるのか。
何を考え、どう行動するのか。
自らの生き様でそれを示し、若い彼らに希望を見せること。
それが、必要だと強く感じる。

以下、切り抜きの全文を転載しておく。

 私たちは、平成の時代に生まれた。生まれた時、すでにバブルがはじけていた。小学校の時、突然、「ゆとり世代」にさせられ、イラク戦争が起きた。中学生の時、リーマンショックがやってきた。高校生の時、東日本大震災に遭った。大学生の時、2度目の安倍内閣ができた。
 そして、大学院生の今、自分の国が70年前の教訓と民主主義に別れを告げようとしている。
 私たちは「捨て駒」としてこの世に生まれたのか。少子高齢化の今、私たちは増え続ける高齢者と傾き続ける経済を「ゆとり世代は駄目だ」と言われながら支えなければならない。若者たちの生活は保障されていないのに、たくさん子どもを産み育てろ、という。
 権力者は、庶民の生活も、戦場の実情も知らないのではないか。そのような人たちに支配された国を、なぜ私たちは愛さなければならないのか。そもそも何から日本を守るのか。日本は何に狙われているのか。狙われているのなら、権力者は武力ではなく外交で国民を守るべきであろう。愛することもはばかられるこの国を守るために、命を差し出せというのだろうか。

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