約10年前、整体の師匠(故人)から読むように勧められたこの本。当時は、非常に戸惑った。整体とどう関係があるのか、まったく理解ができなかったし、そもそも本に書かれた内容自体が理解しがたいことばかりだったからだ。
最近になって気になり、書庫から引っ張り出して、読み直している。当時とは異なり、師匠が何をしようとしていたのか、何を伝えたかったのか、鈍感にもほどがあるが、ようやくわかるようになってきた。そして、この道を歩む必然性をますます強く感じている次第である。
天啓の一つである日月神示。インドの哲学者が提唱した経済理論であるプラウト。この本によると、一見無縁と思われるこの二者の内容が、驚くほど酷似しているそうだ。また、日月神示は大本(通称、大本教)とも関係が深く、大本が合氣道開祖である植芝盛平翁に多大なる影響を与えていることも、私にとっては非常に大きな意味がある。
この本にも記載されている、2010年までに資本主義が崩壊するというラビ・バトラ教授の予測は外れたが、ただ延命措置をしているだけのように見える。現代社会は、もはや末期的状態を呈しており、まさに先日投稿した「ジェンガ」のゲームオーバーを迎えようとしていると思う。
これからどう生きるか。どう働くか。それを考える上で、私たちの手が及ばない大きな流れを知り、現代社会の行く末を予測することはとても重要である。ゆえに、概要であっても日月神示とプラウトを知ることは、その大きな助けになると思う。少し古い本だが、今後、整体を学ぶ人、起業を目指す人たちは、一読することをお勧めする。