現代社会においては、非常に多くの人が痛み、症状、病気で悩んでいます。これらは、確かに不快です。時として絶望するほど深刻な苦しみを味わいます。だから、人類はこれらとの戦いに挑みます。しかし、その行為は総じて戦闘を長引かせ、戦禍を拡大する結果につながっていると感じてなりません。
一例として現在、COVID-19が大きな問題となっています。備えや予防をすることは必要ですが、過剰に反応しないこと、特に恐怖心を持たないことが、私はとても大切だと考えています。「免疫力を高めよう」という意見も多いですが、これは「戦闘力を高めよう」に等しく、私は大きな違和感を感じます。
私が整体の道へ入る大きなきっかけになった合氣道は、世界和合の道とされています。最高の合氣道技は「自分を殺しに来た敵と、仲良く肩を並べて話をすること」と教えられました。合氣道修行とは、一見戦闘に見える型稽古を通じて、己の心身を練り上げ、和合の極意を体得する、血肉化することと私は受け止めています。
実は、整体の極意も、ここにあります。痛み、症状、病気を敵と見なさない。これらと戦うことなく、調和する。それが、整体の思想であり、実践です。そして、思想と実践を通じて、和合の極意を体得し、自分を成長させるべく歩み続けるのが、整体の修行だと考えています。
このような考えのもと、私は「治さない整体師」を名乗り、整体の思想と実践の啓蒙と普及に人生をかけています。目指すのは、究極の癒しです。しかし、残念ながら、結果を早く求め、お金が全ての価値基準である現代社会においては、なかなか理解されず、受け入れらない事業です。
あまりの逆境に、時にめげそうになりますが、数は極めて少ないけれど、共感し、支えてくれる人たちが存在するのも事実です。そんな、数少ない同志とも呼べる人との出逢いを求めて、情報発信をしつつ、行動を起こし、つながりを広げて参りたいと考えています。
今日から三日間、千葉県船橋市に滞在します。また、来週末は京都府福知山市へ、再来週は山梨県北杜市へ参ります。今回、初めてお会いする方もいらっしゃいます。どうかよろしくお願いいたします。