新年度を迎えるにあたり

仕事について

父が亡くなってから、ちょうど1週間が過ぎました。リアルに「死」というものに向き合った時間でした。それに加え、新型コロナウィルスに関する新たな事件や展開もあり、改めて「生きる」ことについて深く考えた1週間でした。
 
さて、健康寿命という言葉(概念)をご存知でしょうか?健康寿命とは、“自立して元気に過ごせる期間”を意味します。日本の場合、実際の寿命と健康寿命には、平均して男性で約9年、女性で約12年の差があるそうです。
 
つまり、日本人は平均すると、約10年前後は病院で寝たきりになるか、家族や専門職の援助や介護が必要になるということです。ご自身のご家族や周囲の状況をご覧になり、この数字がうなずける方もおられると思います。
 
そのような中、一昨年、87歳で亡くなった母は、亡くなる前に約3週間入院しましたが、その直前までは、自力歩行はもちろんのこと、家事の全てをこなしていました。毎朝、元気にラジオ体操さえしていました。
 
先日、91歳で亡くなった父は、母の死後、介護施設(有料老人ホーム)へ入居はしましたが、2週間前に転倒による怪我で入院する直前までは、自力歩行をしていましたし(杖も不要でした)、食事も排泄も介助は不要でした。
 
つまり、両親とも、実際の寿命と健康寿命がほぼ同じだということです。これは、私たち子どもにとっては本当にありがたいことであり、医療費や介護費を使ったのも、最低限のレベルではなかったかと思います。
 
さて、日本はすでに65歳以上の人間が全人口の21%以上という超高齢社会です。数年後には、全人口の1/3が65歳以上になるという推計があり、これは世界でも前例がないそうです。つまり、日本人は前人未踏の地へ足を踏み入れつつあるのです。
 
現時点でさえ、医療や介護の現場は、慢性的な人手不足と言われています。そのような中、一人ひとりが、自分の健康に責任を持つことは、自分のためにも、家族のためにも、そして社会の未来のためにも、ますます必要不可欠なことになるでしょう。
 
しかし、高度情報化社会の宿命として、偏った情報、誤った情報が蔓延しているのが実情です。それゆえ、自分の手で健康を守る大切さは理解していても、何を信じればよいのか、何をすればよいのかわからない人が、とても大勢いるのではないでしょうか。
 
一例として、新型コロナウィルスの対策として、医療従事者や代替療法家などの専門家とされる人ですら、決まって「免疫力をあげましょう」と主張しています。残念なことに、その主張が誤りであることに気付く人はごく少数です。
 
改めて、整体を“命を知り、命を感じ、命を養う”「癒しの人間学」として伝えていくことの必要性を強く感じている次第です。この時期に、両親が亡くなったこと、新型コロナウィルスが世界を変えつつあることも、必要必然の出来事なのでしょう。
 
とても難しい局面の中、新年度を迎えるにあたり、自らの生き様を通じて、とても大切なことを教えてくれた両親の深い愛情に報いるべく、我が道を行くことを改めて強く決意した次第です。
 
早速今週末から、整体起業家を育成する新講座を開講いたします。共に学ぶ同志たちと共に、勇気と希望をもって、前人未踏の地へ歩みを進めて参りたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。
 
※約3年前、両親と同居していた頃の写真です

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