12年前、サラリーマンを辞めて、起業した時に、これだけは守ろうと自分に約束したことがあります。それは、
「自分に誠実であること」
です。つまり、嫌なことはやらない、自分が納得できないことはしない、自分に嘘をつかない、自分をごまかさない…などなど、せっかく一大決心をして大きなリスクを負い、組織の束縛や制限を離れたのだから、残りの人生は自分に誠実に生きようとかたく心に誓ったのです。
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さて、今年になって新型コロナウィルスによって、全世界がパンデミックに陥りました。その影響を受け、整体院や治療院の大半は、自院のウェブサイトに「新型コロナウィルス感染症対策」を掲示しています。添付の画像は「枚方市、整体」で検索をして上位に出現したサイトの当該箇所をキャプチャしたものです。
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「お客様の健康を第一に考え、ご安心いただくため」———— それが正しい経営判断であり、対処なのかもしれません。しかし、私はどうしても「新型コロナウィルス感染症対策」を掲示することはできませんでした。新型コロナウィルスを特別視することは、私にとって絶対に納得できないことだからです。
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私はむしろ、新型コロナウィルスを特別視することによって起こり得る事象の方が、はるかに恐ろしいと感じています。全員がマスクを着用し、人との距離を取り、極力会話や接触を避ける社会。思う存分、スポーツすることや歌うこと、楽器を演奏することができない社会。さらには、全国民へのワクチン接種…
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これまでインフルエンザウィルスが猛威をふるった時期に、マスコミが感染者を連日発表することはありませんでした。しかも感染者の数は、比較にならないほど低い。さらには、検査陽性者を感染者とするのは間違いですし、検査に使用されるPCR法が何たるか、きちんと理解されていないのは大きな問題です。
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そもそも、この世界から、ウィルスが永遠に消滅することはあり得ません。ウィルスや細菌などと共生するのが私たちの宿命でありますし、感染を必要以上に恐れることよりも、感染しても重症化させないためには何をすれば良いかを学ぶことの方が、健康を守るために、はるかに重要だと考えています。
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また、ウィルスは人類の存続や進化に寄与する、私たちにとって不可避な存在であるとする生物学者もいます(コメント欄にコラムを添付します)。至極、納得できる内容ですし、命に真摯に向き合う仕事に携わる者として、様々な研究や考察を取り入れることは、絶対に必要だと考えています。
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…といろいろ申し上げても、私のような主張をする整体師はごく少数派であり、一般の方からは敬遠されるのがオチでしょう。その結果、来客数が激減し、売り上げが落ち(現実にそうなっています)、「それ見たことか」と揶揄され、私の申し上げることは「負け犬の遠吠え」としか受け止められないでしょう。
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それでも、自分が正しいと思うことを伝え続けることが、私にとって納得のできる生き方なのです。冒頭に述べた通り、残り少ない自分の人生は、自分に誠実に生きたいのです。だから、馬鹿だと言われようが、大損しようが、貧乏になろうが、これからもこのような主張を続けていくつもりです。
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ただし、私の申し上げていることが絶対に正しいとは申し上げません。必ず思い込みや偏向はあると思いますし、間違っていることもあると思います。だから、鵜呑みにすることなく、私の伝えることをきっかけに、自分で調べ、自分で考えることが何よりも大切。いつもお客さまや門下生たちには、そう伝えています。
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また一所懸命に、新型コロナウィルス感染症対策をしている人たちを否定、批判、非難する意図は微塵もありません。それぞれが、自分に誠実に、自分が納得できる生き方をしているならば、それでいいのだと思います。社会は、その結果として、なるようにしかならないのですから。