53回目の誕生日を迎えて

ご縁のあった人たち

53歳と聞くと、えらいジジイやなぁと感じますが、自分にはまったくその自覚がない。とても不思議な感覚で、53回目の誕生日を迎えました。
 
たくさんの方からお祝いの言葉を頂戴し、たいへん嬉しく思っております。お一人おひとりの温かい肉声として、すべての言葉を受け取らせていただきました。みなさんから、新しい一年を歩み出す、大きな勇気と希望をいただきました。本当に、ありがとうございました。
 
さて、五年前に整体師として自営を始めてから、私は生まれ変わったと感じます。
 
それまでは、決められた線路の上を走ることしか頭にありませんでした。何かおかしいと感じつつ、線路から外れることができなかった数十年は、とても生き苦しかった。常に漠然とした不安感と罪悪感に、苛まれ続けていました。
 
自分が、自分ではなかった。
魂の声に、耳を傾けていなかった。
いのちの不調和を起こしていた。

 
いま思うと、そのように感じます。では、いま、それらがすべて解決できているかと問われれば、そうではない。
 
ただ、目指すべき地平は見つけた。そして、たくさんの同志たちと、希望に満ちたその地平へ向かって歩んでいる。
 
その自覚があるから、いまが最高に幸せです。どんなに苦労をしようと、困難に見舞われようと、非難や批判にさらされようと、一歩でも歩みを進める。そのことが、幸せで、幸せでならないのです。
 
誕生日とは、両親に感謝する日。昨年、ある門下生からそのように言われ、お恥ずかしながら、初めてそのことに気付きました。
 
私にいのちを与え、この世に生み出し、無償の愛をもって育ててくれた、両親。そして、私が魂の求めに応じ、無謀にもサラリーマンから整体師へ転身するという挑戦をした時、両親はやはり無償の愛をもって支え続けてくれました。この両親には、どんなに感謝をしても、しきれるものではありません。
 
昨夜は、父の誕生日が12月2日であることから、合同で誕生日祝いをしました。今年は、片親のいのちの危機に瀕し、死を覚悟したこともあり、格別の思いで、ひと時を過ごしました。
 
私が私らしく、幸せに生きること。魂の求めに背くことなく、素直にいのちを営むこと。常に、清らかで、安らかでいること。
 
それが、両親に対する何よりもの恩返しではないかと、まことに勝手ながら、考えております。またそれは、いのちの真実であり、それを伝え、一人でも多くの人を目指すべき地平へと誘うことが、私の使命かと思います。使命を果たすことは、父なる天、母なる大地という、大いなる両親への恩返しでもあります。
 
自分の使命を果たすべく、よりいっそう精進して参ります。ご縁をいただいたすべてのみなさまに、心より感謝をしております。どうか今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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