より良い社会を目指すために、平和で調和に満ちた世界を実現するために、私たち個人にできること。それは、突き詰めれば「霊性を高める」ことに尽きるのではないかと考えております。
霊性を高めると申し上げると、宗教?スピリチュアル?と思われることも多いようですが、決してそうではありません。私は、極めて現実的な、地に足が着いたことだと考えています。
私が敬愛してやまない医師であり、オステオパスであるDr.ロバート・C・フルフォードは、その著書「いのちの輝き」の中で、霊性について、次のように述べています。
「霊性とは不完全な世界にあって平和と幸福を見いだす能力のことだといっていい。それはまた、自己のパーソナリティの不完全さを理解し、それをそのまま受容することでもある。理解し、受容したときのこころのやすらぎから、創造性と利他性に生きる能力が生まれてくる」
博士の洞察力に感銘を受けると同時に、大いに同意、共感します。私たちが実践提唱する整体が目指すのは、まさに霊性を高めることに他なりません。その出発点は、肉体を持った自分にしっかりと向き合うことだと考えており、それが整体修行の本懐だと考えているのです。
目に見えない世界や力は確かに存在し、その大きさは目に見えるものの比ではありません。しかし、そこへ至るためには、自分を大切にし、日々の暮らしを丁寧にすること。それなしに、目に見えない世界や力に傾倒するのは、非常に危険とすら感じます。
一人でも多くの人が、このことに気付き、自分の霊性を磨き、高めることに最高の喜びを見出せるように、私は自分なりの整体を伝え続けたいと考えています。それが、私の世界平和を目指す実践そのものです。