“癒し”の入り口へ歩みを進める

仕事について思うこと

特に最近、「癒し」という言葉をよく耳にし、目にする。社会が荒廃し、心身ともに疲れ果てている人が多く、癒しが必要とされているということであろう。しかし、世間一般によくある“癒し”は、一時的な“慰安”の域を出ないものが大半ではないかと思う。

もちろん、人間にとって慰安も必要不可欠なものである。しかし、依存を招き、中毒性を生じ、その結果、かえって心身の健康を損なうものも少なくないので、注意が必要がある。特に、仕事として“癒し”に携わる者は、深慮が必要と考える。

一方で、一昨年末よりの新型コロナウィルス騒動により、日常的に覆面をし、人との会話や接触を避けるという、「新しい生活様式」なる異常極まりない習慣が、世界全体に浸透しつつある。いろんな考え方があろうが、私は「新しい生活様式」の定常化に断固として反対する。

なぜなら、表情を確認し、会話によってお互いを理解し、思いやり、触れ合うことによって信頼関係や愛情を深めるという、人間としてごく当たり前の営みが大きく阻害されるからである。新しい生活様式を受け入れるのは、人間らしく生きることを諦めるに等しいとすら考えている。

私が、整体を広めたいと考えるのは、日常生活の中に、意識的に触れ合うことを取り入れ、お互いの信頼関係や愛情を深めるきっかけを作るとともに、命について深く考える機会を設けて欲しいからである。ちなみに、私は「癒し」を次のように考えている。

「癒しとは、真実を知り、真理を理解することによって得られる、内なる気付きに根差した、心の平安と命の調和である」

私が強調したいのは、真の癒しとは他から与えられるものではなく、意識的かつ継続的な取り組みの結果として、内発的に得られるものだということと、心身両面にわたる必要があるということである。

この考えのもと、癒しの入り口として、身体へのアプローチ、つまり整体施術を位置付けている。しかし、施術の目的は、ただ一つ「全身の骨格筋をゆるめる」ことに尽きる。そして、ゆるめるとは、単に“柔らかくすること”でも“ほぐす”ことでもない。その本質は「自在にする」「本来あるべき姿へ還す」ことでである。

一般的(西洋医学的)には、骨格筋は「運動器」、つまり動作をしたり、姿勢を維持するためのものと認識されている。もちろんそれらは骨格筋の重要な役割であるが、それ以外に骨格筋は「自律神経の正常稼働」「体液循環の促進」「健全な呼吸活動」に大きく関与している。

言うまでもなく、自律神経・体液循環・呼吸は、生命維持活動の根幹とも言える、非常に重要な営みである。これらと骨格筋が関係していることは、一般的にはあまり知られていない。特に自律神経は“謎の神経”とも言われ、原因不明の深刻な不調で医療機関を受診すると「自律神経失調症」と診断されることが多い。

さて、ではどうやれば骨格筋をゆるめることができるのか。基本的には「触れる」「揺らす」「引く」「撫でる」の4つである。いずれも簡単な動作だが、奥は非常に深い。私の整体塾では、通称「ベーシックセブン(正式名称「基本操法」)」と呼ぶ、7つの手技にて全身をゆるめ、施術精度を高める訓練をするための“型”がある。

昨日、そのダイジェスト版映像を作った。ご興味がある方は、ぜひご覧いただきたい。施術モデルとして協力してくれたのは、整体塾門下生である森下 由美先生(通称、ゆみねえ)である。最近、自分のサロンを開業し、独自の活動を開始したが、彼女も最初はこのベーシックセブンから整体修行の道に入った。

このベーシックセブンを習得し、その背景となる思想や理論が学べる場として「心整体法・入門講座」と「心整体法・通信講座」を用意している。この時期ゆえということもあり、“オンライン”ということを意識し、より多くの方に学んでいただけるよう工夫や努力をしている。

プロを目指す入り口として、それ以前に自分と大切な人を癒す手段として、このベーシックセブンは好適であると考える。12年間の臨床経験を積み、その間、50種類以上の手技療法を学び、そのエッセンスを集約しつつ、簡便性と安全性に配慮をした優れた手技である。特に、初心者が学ぶには最適だと自負している。

整体読本「掌ひとつの革命」
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“心を使って人間という生命体を整える”、癒しの人間学「心整体法」の入門書。整体に興味がある方はもちろんのこと、生き方や働き方に迷いや悩みがある方に、ぜひお読みいただきたい整体読本です。もちろん、何をやっても治らない、頭痛、めまい、動悸、過呼吸、不眠、慢性疲労、自律神経失調症、起立性調節障害、不安障害、パニック発作、うつなど、原因不明の不快症状や心の病で苦しんでおり、わらにもすがりたい気持ちで、改善の道を探しておられる方にも、きっとお役に立てる内容だと思います。
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