【たかがマスク、されどマスク(4)】〜 顔を隠して生きる人ばかりの社会に直面して思うこと 〜

社会について

「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。だけど50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る」
 
https://motivation-up.com/word/044.html
 
これは、著名なファッションデザイナーであるココ・シャネルが残した言葉だそうです。アメリカの元大統領であるリンカーンも「男は40を過ぎたら自分の顔に責任を持て」と述べたそうですが、彼らの言を待つまでもなく、年齢を重ねるほど、顔にその人の内面や人生経験が如実に現れるのは、誰もが認める事実ではないでしょうか。
 
先日、日本においては数年前から、病気でもないのに日常的にマスクを手放せない人が増えているという記事を引用投稿しました(コメント欄参照)。そして、それは決して少なくない日本人が、自尊心が持てず、自分という存在を隠し、他者との関係を避けて生きたいと思っている現れだと述べました。
 
事故や手術などにより、顔に大きな損傷や火傷を負ったり、顔が変形してしまった人が、顔を隠したがるというなら理解できます。しかし、そうではない人が、顔を隠すことによって安心して外出できるというのは、自分を受け入れることができていないということではないのか。そして、それはとても辛いことではないか…と思うのです。
 
一方で、たとえ顔に大きな傷を負ってようが、顔が変形していようが、堂々と顔をさらして生きる人もいます。たとえ不幸なことであっても、全てが自分のかけがえのない人生であることを認めて生きる勇気ある人であり、私はそのような人に強く惹かれます。逆に顔を隠して挨拶や対話する人を、好きになったり、信頼をすることはとても難しいです。
 
マスクを手放さない理由は人それぞれだと思います。本気でマスクで感染予防ができると信じている残念な人も、まだまだたくさんいると思います。目立ちたくない、人と違うことをして非難されたくないという人も多いと思います。しかし、もしウィルス騒動を利用して、マスク常用を正当化しようとする人がいるならば、ぜひ考えていただきたいことがあります。
 
自分に自信が持てない、ダメな自分から目を背けたい、隠れたい、逃げたいということは、誰にでもあります。私も、いまだにあります。しかし、いついかなる時も、ありのままの自分を受け入れることが、成長の第一歩ではないでしょうか。自分の生き様や価値を表す顔を隠して安心する生き方は、成長の機会を逃し続けることになりかねないのではないでしょうか。
 
それに、このウォールでも何度か投稿していますが、顔を隠した大人ばかりの中では、乳幼児たちの情操における健全な発育が大きく損なわれてしまうのではないか。また彼らが、顔を隠すことを常識として成長した社会は、いったいどんな社会になるのか。そのことも、ぜひあわせて考えて欲しいと願います。それでもマスクを手放さないという選択をするなら、それはそれで尊重をします。事情は、人それぞれでしょうから。

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