コロナを機に、現代社会の矛盾、理不尽さ、異常さに気付く人は確実に増えていると感じます。しかし、気付いた人がいくら増えても、行動が伴わねば社会が変わることはありません。気付いた人の多くが行う「情報をシェアする」「デモや署名に参加する」「任意団体に所属する」等も行動の一つですが、真の意味での行動とは「働き方を変える」ことだと私は考えています。
逆に申せば、多くの人間が働き方を変えない限り、社会が変わることはないと確信しています。なぜなら、この異常な社会を支えている多くの企業(マスコミを含む)、官公庁、任意団体等は、支配者層の手足であり、圧倒的大多数の人が、そこで働いているからです。つまり、多くの人が一方ではこの社会に異を唱えながら、一方ではこの社会維持に加担をしているからです。
では、働き方を変えるとはどういうことでしょうか?脱サラする等、組織を離れ、起業や自営をすればいい?…いや、必ずしもそうではありません。組織に所属しようが、自営をしようが、働くことに精一杯の「思いやり」、「感謝」、「愛」をこめること。それが、本当の意味で「働き方を変える」ことであり、必要かつ大切なことだと私は考えています。
もし、現在従事していることに、この三つが込められないなら、仕事を変えたり、取り組み方を変えること。それが、気付いた人に求められる、本当の意味での行動ではないでしょうか。それに、惰性のままに、あるいはお金を稼ぐためだけに取り組んでいる仕事は、近いうちにロボット(もしくはそれに近いもの)が肩代わりをする、つまり職を失うことになるでしょう。
人間は、人間にしかできない仕事をすること。さらに申せば、あなたは、あなたにしかできない仕事をすること。それは時代がどう変わろうが、変わることのない大切なことだと思います。それを忘れてしまったら、人間が人間でなくなってしまう。そんな社会がすでに姿を見せていると強い危機感を抱くのは、私だけではないと思います。