私の主宰する整体塾に集ってくれた門下生たち。彼らは、ある意味、人生の半ばにおいて「止まる選択」をした者たちです。
整体師への道。それは、どこまでも人としての正しい生き方を追究し、実践する道だと私は考えております。整体師は、自らの心と魂の成長を通じて、人と社会に貢献する仕事です。人を人とも思わぬ医療が横行している現代社会において、潜在的需要と活躍の場は、無限大です。
しかし、人生半ばで整体師に転身し、生業とするのは至難の業です。想像を遥かに越えた、幾多の困難と膨大な苦労が待ち受ける、いばらの道です。挑戦する者の9割以上が、三年以内に廃業すると言われています。さらに残る1割足らずの者も、その大半はアルバイトをしながら食いつなぐと言われる、たいへん厳しい世界です。
それを理解した上で、あえて立ち止まり、自分の「生」に向き合う。それまでの職業や生き方に疑問を持ち、いま何をすべきかを真剣に問う中で、自分の身ひとつで勝負する、整体師という仕事を選ぶ。そこには、大きな勇気と覚悟が必要です。
それを乗り越えて私の門を叩いてくれた彼らは、大切な同志であり、家族同然の愛しい存在です。せっかく奇跡の出逢いをしたのです。何としてでも、幸せになってもらいたいと願います。
昨夜は、そんな彼らと楽しく、心安らぐひと時を過ごさせていただきました。笑いあり、涙ありの、とても濃密な時間でした。
今日は、講座の最終日。お伝えしたいことが、たくさんあります。共に佳き時間を過ごしましょう。