【原点回帰】
私が、整体という世界に足を踏み入れたきっかけ。それは、武術稽古であった。
サラリーマンだった当時、合氣道と大東流合氣柔術、二つの道場に通っていた。稽古を重ねるにつれ、武術の深遠な世界に魅了されていった。
日本独特の精神性と自然観。武術は、その極致とも言うべき、世界に誇る素晴らしい芸術であり、心身文化だと感じた。
身体が変われば、心が変わる。心が変われば、身体が変わる。身体と心が変われば、生き方が変わる。生き方が変われば、人生が変わる。
誰もが、身体を持っている。そして、身体は目に見え、手で触れることができる。
身体を手掛かりに、よりよい人生が送れるよう、お手伝いをする。サラリーマンだった当時、そんな仕事したいと切望していた。
私が出逢った整体は、間違いなく伝統武術の流れを汲む。そう確信したので、私はそれまでまったく無関係、かつ無関心であった整体の世界へ身を投じた。
当時、貪るように読んだ、さまざまな本。写真の本は、その代表格だ。
胴体トレーニング提唱者の伊藤 昇師(故人)は、
「人間の身体の本当のピークは60代なのです」
と喝破した。その言葉に、当時、大いに感銘を受けた。
整体師人生、間もなく10年。この節目を迎えるにあたって、原点回帰をしようと思う。いま一度、自分のあり方を明確にするために。

