男の品位

一燈を提げて暗夜を行く

【男の品位】
 
男は聖人君子に非ず。一念に殉じ、言行の一致を持って、「品位」とする。安藤 昇
 
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安藤 昇さん。言わずと知れた、激動の昭和を生き抜いた、男の中の男。大正15年生まれ。予科練、特攻隊を経て、安藤組を結成。横井英樹襲撃事件で服役。安藤組解散後、映画俳優に転じる…
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安藤さんの著書を読むのは初めてだし、すでに数年前に89歳で他界されている。しかし、もし生きていらしたら、政治家や企業経営者から、公務員や会社員に至るまで、隷従に甘んじ、品位を喪失した男ばかりの現代社会を、どのようにご覧になったであろう。
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誤解を恐れずに言うと、いつの時代も、男の究極の役割とは「女と子どもを守ること」に尽きると私は思う。本来、女は男よりもずっと強い生き物だが、現代社会の中では弱者にならざるを得ない。だから、男が守ってやらないと、まともな子育てすら出来なくなっている。
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では、どうやって守るのか。ひと昔前なら、金があれば守れたであろう。しかし、もはや金だけでは守れなくなっている。もちろん生きていく上で、金は必要不可欠だ。しかし、命をつなぐことすら危うい現代社会は、金では解決できない問題の方が遥かに大きく、膨大に存在するように思う。
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特に、現代のような異常な社会において、男が女と子どもを守るために、備えるべきものの筆頭。それは「品位」ではないだろうか。つまり、冒頭に引用した通り、一念に殉じ、言行一致の生き方を貫くことではないか。古臭いと言われるかも知れないが、私はそう思うし、そうありたいと願う。

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