在り方

学びの分かち合い

先日、立ち寄った書店で見つけて気になり、購入したこの本。著者は、有名な起業家らしい(私はお名前すら存じ上げなかったが)。調べると、とてもたくさん本を書いておられる。なんと販売累計150万部以上とのこと。ともかくその方の最新著作であり、現時点において最もお伝えになりたいこと、それが「在り方」が非常に大切だということである。
 
これから私たちは、かつて経験したことがないような、激動の時代を迎えると言われている。社会も、ビジネスも、生活も、これまでの常識が覆されるようなことが起こることが予想される。特にこのような時代においては、自分の在り方が不安定だと、激流に翻弄され、飲み込まれ、厳しく、苦しく、辛い人生を送ることになる可能性が、非常に大きい。
 
“在り方、それは自分の中の「美意識」である” ———— これが、著者による在り方の定義であるが、私も同意である。つまり、社会活動、日常生活、仕事など、様々な経験を積む中で、常に美醜を意識し、自分なりの美意識を育て、磨き上げることが、在り方を培い、築く上で、必要不可欠と考えるのだ。
 
私もこれまで「在り方」が非常に大切だと考えてきた。しかし、在り方は一朝一夕に築けるものではなく、時間をかけて、経験を積むことにより、培っていくものだと思う。もちろん、その時々でそれなりの在り方があるが、私は整体師としての在り方を築くまでに、10年以上を要した。また、私が主宰する整体塾でも、在り方を培うことを何よりも重要視している。
 
卑近な事例として、政府やマスコミに脅され、煽られるままに、ウィルス感染予防にも感染拡大防止にもほとんど無意味のマスクを常用し、人との接触を避け、距離をおく「新しい生活様式」が美しいか、醜いか。現在、マスクを着用して過ごす人が圧倒的大多数であるが、顔の大半を隠して生活をする人だらけの社会、これは美しいか、醜いか。ぜひ一人ひとりに考えてもらいたいものである。
 
美意識は人によって異なるし、多様であっていいと思うが、命が軽視される現代日本の社会は、私は極めて醜いと感じる。それは、政治家にせよ、事業家にせよ、研究者にせよ、ビジネスマンにせよ、価値基準を経済的要素にしかおかず、保身と隷従に甘んじ、美意識が欠落もしくは歪んだ大人が蔓延しているからに他ならないのではないだろうか。そして、この社会は、子どもたちにどう映っているのだろうか。
 

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“心を使って人間という生命体を整える”、癒しの人間学「心整体法」の入門書。整体に興味がある方はもちろんのこと、生き方や働き方に迷いや悩みがある方に、ぜひお読みいただきたい整体読本です。もちろん、何をやっても治らない、頭痛、めまい、動悸、過呼吸、不眠、慢性疲労、自律神経失調症、起立性調節障害、不安障害、パニック発作、うつなど、原因不明の不快症状や心の病で苦しんでおり、わらにもすがりたい気持ちで、改善の道を探しておられる方にも、きっとお役に立てる内容だと思います。
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掌ひとつの革命
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