矛盾を矛盾のまま矛盾なく扱う

一燈を提げて暗夜を行く

【矛盾を矛盾のまま矛盾なく扱う】

一昨日から関東道場訪問のため、千葉県船橋市に滞在している。前回訪問が2月末だったので、3ヶ月ぶりの出張である。到着した金曜日の夜、滞在先ホテルに入室した途端に、部屋が大きく揺れた。地盤の大きな揺らぎを体感するのは、存在を脅かされるようで、恐怖を感じるものである。

それと同等に、恐怖を感じたことがある。それは道中、車中、町中限らず、いまだにマスクで顔面を隠す人間が圧倒的大多数である光景である。諦めと呆れの気持ちがある一方で、感性と思考力を衰弱させ、奴隷同然の屈辱を甘受する人間ばかりの社会に、底知れぬ恐ろしさを感じるのは私だけだろうか。

この社会の仕組みは複雑怪奇だが、根本はシンプルである。武器を売るために戦争が作られ、薬を売るために病気が作られる。近代社会はそうやって構築されてきた。その結果、私たち一般人は、自由と健康とお金を奪われ続ける。前述した光景は、このことに気付こうともしない人間が大多数であることを証明している。

今回の旅のお供は、最近買ったばかりのこの本『日本人が奴隷にならないために』である。以下に各章のタイトルと冒頭の言葉を転記しておく。この文字列を眺めて、ピンと来ない、さっぱり何のことかわからないという方は、注意が必要だと思う。まあ、何も知らずに奴隷として生きるのも、それはそれで幸せなのかも知れないが。

私たち現代人は、底なしの絶望と、無限の希望の間で生きているように思う。少なくとも私は、自分の中に、絶望と希望が同時に存在するという矛盾を抱えている。甲野善紀先生が「武術の本質とは、矛盾を矛盾のまま、矛盾なく取り扱うことである」とおっしゃっているが、それは現代社会を幸せに生きるための極意かも知れない。

第1章 戦争の時代に突入した
第2章 金融が平和を解体する
第3章 カルトの支配は終わらない
第4章 理性が消失した日本の情景
第5章 無知による奴隷化というリアル

「偽りを述べる者が愛国者と讃えられ、真実を語る者が売国奴と罵られる世の中を、私は経験してきた。それは過去のことだと安心してはならない」三笠宮崇仁

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